====== WSL2 コマンドリファレンス ======
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関連記事
* [[wsl2:install|WSL2 インストール]]
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* [[wsl2:interop|WSL2 LinuxとのWindowsの相互運用性]]
* [[wsl2:clone|WSL2 ディストリビューションの複製]]
* [[wsl2:terminal|Windows ターミナル]]
リンク
* [[https://docs.microsoft.com/en-us/windows/wsl/reference|Command Reference for Windows Subsystem for Linux]] --- Microsoftドキュメント
本章は[[https://docs.microsoft.com/en-us/windows/wsl/reference|Microsoftドキュメント]]の邦訳に注釈を加えたものです。
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WSLと対話する最良の方法は、wsl.exeコマンドを使用することです。
===== WSL2をデフォルトバージョンとして設定する =====
Powershellで次のコマンドを実行して、新しいLinuxディストリビューションをインストールするときにWSL2をデフォルトバージョンとして設定します。
wsl --set-default-version 2
\\
===== ディストリビューションのバージョンをWSL1またはWSL2に設定する =====
PowerShellコマンドラインを開いて次のコマンドを入力すると、インストールした各Linuxディストリビューションに割り当てられているWSLバージョンを確認できます。( Windowsビルド19041以降でのみ使用可能: ''wsl -l -v'' )
wsl --list --verbose
実行例
PS C:\> wsl --list --verbose
NAME STATE VERSION
* Ubuntu-20.04 Running 2
ディストリビューションのバージョン(WSL1 またはWSL2)を設定するには、以下を実行してください:
wsl --set-version
'''' はディストリビューションの実際の名前に置き換え、'''' は番号「1」または「2」に置き換えてください。上記と同じコマンドを実行し、「2」を「1」に置き換えることで、いつでもWSL1に戻すことができます。
さらに、WSL2をデフォルトのアーキテクチャにしたい場合は、次のコマンドを使用して行うことができます:
wsl --set-default-version 2
これにより、インストールされた新しいディストリビューションのバージョンがWSL2に設定されます。
===== wsl.exe =====
以下は、Windowsバージョン1903以降の ''wsl.exe'' を使用する場合のすべてのオプションを含むリストです。
使用法:
wsl [Argument] [Options...] [CommandLine]
\\
==== Linuxコマンドを実行する ====
* 引数なし \\ コマンドラインが指定されていない場合、wsl.exe はデフォルトのシェルを起動します。
* ''--exec '', ''-e '' \\ デフォルトのLinuxシェルを使用せずに、指定されたコマンドを実行します。
* ''--'' \\ 残りのコマンドラインをそのまま渡します。
上記のコマンドは、次のオプションも受け入れます:
* ''--distribution '', ''-d '' \\ 指定されたディストリビューションを実行します。
* ''--user '', ''-u '' \\ 指定されたユーザーとして実行します。
\\
==== WSLを管理する ====
* ''--export '' \\ ディストリビューションをtarファイルにエクスポートします。ファイル名は、標準出力の場合は ''-'' にすることができます。
* ''--import '' \\ 指定されたtarファイルを新しいディストリビューションとしてインポートします。ファイル名は、標準入力の場合は ''-'' にすることができます。
* ''--list [Options]'', ''-l [Options]'' \\ ディストリビューションをリストします. \\ Options:
* ''--all'' \\ 現在インストールまたはアンインストールされているディストリビューションを含む、すべてのディストリビューションを一覧表示します。
* ''--running'' \\ 現在実行中のディストリビューションのみを一覧表示します。
* ''--quit'', ''-q'' \\ ディストリビューション名のみを表示します。
* ''--verbose'', ''-v'' \\ すべてのディストリビューションについての詳細情報を表示します。
* ''--set-default '', ''-s '' \\ デフォルトのディストリビューションを設定します。
* ''--terminate '', ''-t '' \\ 指定されたディストリビューションを終了します。
* ''--shutdown'' \\ 実行中のすべてのディストリビューションとWSL2ライトウェイト ユーティリティ仮想マシンを直ちに終了します。
* ''--unregister '' \\ ディストリビューションの登録を解除します。
* ''--help'' 使い方を表示します。
\\
===== 追加のコマンド =====
WSLと対話するための歴史的なコマンドもあります。それらの機能は wsl.exe に含まれていますが、引き続き使用できます。
==== wslconfig.exe ====
このコマンドを使用すると、WSLディストリビューションを構成できます。以下はそのオプションのリストです。
使用法:
wslconfig [Argument] [Options...]
=== 引数 ===
* ''/l [Options]'', ''/list [Options]'' \\ 登録済みのディストリビューションを一覧表示します。
Options:
* ''/all'' \\ オプションで、現在インストールまたはアンインストールされているディストリビューションを含む、すべてのディストリビューションを一覧表示します。
* ''/running'' \\ 現在実行中のディストリビューションのみを一覧表示します。
* ''/s '', ''/setdefault '' \\ デフォルトのディストリビューションを設定します。
* ''/t '', ''/terminate '' \\ ディストリビューションを終了します。
* ''/u '', ''/unregister '' \\ ディストリビューションの登録を解除します。
* ''/upgrade '' \\ ディストリビューションをWslFsファイルシステム形式にアップグレードします。
\\
==== bash.exe ====
このコマンドは、bash シェルを開始するために使用されます。 以下は、このコマンドで使用できるオプションです。
使用法:
bash [Options...]
* オプションなし \\ 現在のディレクトリでBashシェルを起動します。Bashシェルがインストールされていない場合、自動的に ''lxrun /install''が実行されます。(''lxrun /install'' は Windows 10 1803 以降では非推奨になっているWSLのダウンロードとインストール処理を行うコマンドです)
* ''~'' \\ ''bash ~'' はユーザーのホームディレクトリの中で bash シェルをに起動します。'' cd〜 '' の実行に似ています。
* ''-c ""'' \\ コマンドを実行し、出力をプリントして、Windowsコマンドプロンプトに戻ります。 \\ 例: ''bash -c "ls"''
\\