====== Windows ターミナル ======
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関連記事
* [[wsl2:install|WSL2 インストール]]
* [[wsl2:command|WSL2 コマンドリファレンス]]
* [[wsl2:interop|WSL2 LinuxとのWindowsの相互運用性]]
* [[wsl2:clone|WSL2 ディストリビューションの複製]]
* Windows Terminal
リンク
* [[https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/terminal/|Windows ターミナル]] --- Microsoft ドキュメント
Windows ターミナルは、コマンドプロンプト、PowerShell、WSL上のシェルなどの複数のコマンドラインツールを1つに統合した最新のターミナル アプリケーションです。WSLの導入と同時に是非ともインストールしておきたい開発用ツールです。
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===== インストール =====
スタートメニューから[Microsoft Store]を開き、''Windows Terminal'' を検索し、検索結果から [Windows Terminal] を選択します。
[{{:wsl2:terminal:wsl2-terminal01.png?nolink}}]
■ [入手]ボタンを押して下さい。
[{{:wsl2:terminal:wsl2-terminal02.png?nolink}}]
■ インストール完了後[起動]を押すと[Windows Terminal] が起動します。
[{{:wsl2:terminal:wsl2-terminal03.png?nolink}}]
タイトルバーのドロップダウンメニューを開くとインストールされているターミナル一覧が表示されます。
[{{:wsl2:terminal:wsl2-terminal04.png?nolink}}]
タブに新しいターミナルを開くことは勿論、以下のようにタブを複数のペインに分割することも出来ます。
[{{:wsl2:terminal:wsl2-terminal05.png?nolink}}]
\\
===== 設定 =====
Windowsターミナルの設定ファイル(''settings.json'')は、Windowsターミナルの[プルダウンメニュー]から[設定]を選択すると開きます。その時、''.json'' に関連付けされているアプリケーションが起動します。
''settings.json'' は以下の場所に保存されています:
{User Folder}\AppData\Local\Packages\Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe\LocalState\
\\
===== グローバル設定 =====
''settings.json'' のルート部分には、プロファイルの設定に関係なく、ターミナル全体に影響するグローバル設定が定義されています。
{
"$schema": "https://aka.ms/terminal-profiles-schema",
"defaultProfile": "{61c54bbd-c2c6-5271-96e7-009a87ff44bf}",
// ...
}
''defaultProfile'' は新しくタブを開いた時に起動するターミナルアプリケーションを GUID で指定します。上の例は Power Shell が指定されています。
グローバル設定についての詳細は、以下を参照して下さい。
* [[https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/terminal/customize-settings/global-settings|Windows ターミナルでのグローバル設定]]
\\
===== プロファイル設定 =====
プロファイル固有の設定は、''settings.json'' の ''profiles.list'' セクション で行います。また、すべてのプロファイルに共通で適用する場合は ''profiles.defaults '' セクションに追加できます。
{
// ...
"profiles":
{
"defaults":
{
// Put settings here that you want to apply to all profiles.
},
"list":
[
{
// Make changes here to the powershell.exe profile.
"guid": "{61c54bbd-c2c6-5271-96e7-009a87ff44bf}",
"name": "Windows PowerShell",
"commandline": "powershell.exe",
"hidden": false
},
// ...
]
},
// ...
}
=== profiles.listの要素 ===
profiles.list の各要素はターミナルアプリケーションを表し以下のプロパティなどがあります:
* ''guid'' --- ターミナル アプリケーションを表す一意の識別子(GUID)
* ''name'' --- ドロップダウン メニューに表示されるプロファイルの名前
* ''icon'' --- タブとドロップダウン メニュー内に表示されるアイコン
* ''commandline'' --- 実行可能ファイルの指定(既定値: ''cmd.exe'')
* ''startingDirectory'' --- シェルが開始されるディレクトリ(既定値: ''%USERPROFILE%"'')
* ''hidden'' --- tureの時プロファイルの一覧に表示されません(既定値: ''false'')
プロファイル設定についての詳細は、以下を参照して下さい。
* [[https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/terminal/customize-settings/profile-settings|Windows ターミナルでのプロファイル設定]]
\\
===== よく使うLinuxの設定 =====
=== 起動時にホームディレクトリから開始 ===
UbuntuなどのLinuxディストリビューションではシェル起動時にホームディレクトリから開始されません。これはシェルが開始されるディレクトリの既定値が %USERPROFILE% になっているからです。これをLinuxユーザのホームディレクトリに変えるには次のようにします。
プロフィール設定に ''"startingDirectory"'' を追加します:
{
// 以下は Ubuntu-20.04 の例です
"guid": "{07b52e3e-de2c-5db4-bd2d-ba144ed6c273}",
"hidden": false,
"name": "Ubuntu-20.04",
"source": "Windows.Terminal.Wsl",
+ "startingDirectory": "//wsl$/Ubuntu-20.04/home/user-name"
}
または、''"commandline"'' を追加します(''~'' に注意して下さい):
{
// 以下は Ubuntu-20.04 の例です
"guid": "{07b52e3e-de2c-5db4-bd2d-ba144ed6c273}",
"hidden": false,
"name": "Ubuntu-20.04",
"source": "Windows.Terminal.Wsl",
+ "commandline": "wsl.exe ~ -d Ubuntu-20.04"
}
=== 起動時のユーザを変える ===
起動時のユーザを変えるには、以下のように ''"commandline"'' を追加します:
{
// 以下は Ubuntu-20.04 の例です
"guid": "{07b52e3e-de2c-5db4-bd2d-ba144ed6c273}",
"hidden": false,
"name": "Ubuntu-20.04",
"source": "Windows.Terminal.Wsl",
+ "commandline": "wsl.exe -d CentOS7.6 -u root"
}
=== 起動時のシェルを変える ===
起動時のシェルを変えるには、以下のように ''"commandline"'' を追加します::
{
// 以下は Ubuntu-20.04 の例です
"guid": "{07b52e3e-de2c-5db4-bd2d-ba144ed6c273}",
"hidden": false,
"name": "Ubuntu-20.04",
"source": "Windows.Terminal.Wsl",
+ "commandline": "wsl.exe -d Ubuntu-20.04 sh"
}
\\