— y2sunlight 2020-09-23
Slimは、WebアプリケーションまたはAPIをすばやく作成できるPHPのマイクロフレームワークです。
通常のマイクロフレームワークは、HTTPリクエストの受信とHTTPレスポンスの送信、ルーティングとコントローラーのディスパッチなどのWebアプリケーションの基本的な機能のみを有し、一般的なフレームワークで期待されている認証、データベースの抽象化、バリデーション、HTMLテンプレートなどの機能を有していません。このように、マイクロフレームワークは、WebサービスまたはWebアプリケーションのAPIを構築するために特別に設計されています。
Slimは、CakePHPやLaravelのようなフルスタックフレームワークではありません。対象となるプロジェクトが、WebサービスやAPIなどのようにそれほど複雑でなく、アクセス数が比較的多い場合には、Slimなどのマイクロフレームワークが適しています。プロジェクトの特性に応じて、フルスタックフレームワークとマイクロフレームワークを使い分けることがアプリケーションの効率性及び保守性を向上させることに繋がります。
Slimは、2010年以来PHPのマイクロフレームワークとして、数度にわたり大きな変遷を遂げ、2015年にSlim3が、2019年にはSlim4がリリースされています。Slimはセマンティックバージョニングを採用しているので、メジャーアップデートが行われる際（バージョン番号の数字が大きくなる時）、後方互換のない破壊的変更が行われているのです。これは、今も尚、活発な活動が行われていることを意味し、注目すべきフレームワークである一つの要因になっていると思います。
Slimには以下の特徴があります。
HTTPルーターミドルウェアによるのリクエストとレスポンスの調整リンク