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y2sunlight [Java]
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 1996年1月、JDK(Java Development Kit)1.0 がリリースされました。そして、''JDK6'' が2006年12月にリリースされた後、Sun Microsystems社は2010年にOracle社に吸収合併され、Javaの版権もOracle社に移行されました。Oracle社は、''JDK7'' を2011年7月に、''JDK8'' を2014年3月にリリースしています。 1996年1月、JDK(Java Development Kit)1.0 がリリースされました。そして、''JDK6'' が2006年12月にリリースされた後、Sun Microsystems社は2010年にOracle社に吸収合併され、Javaの版権もOracle社に移行されました。Oracle社は、''JDK7'' を2011年7月に、''JDK8'' を2014年3月にリリースしています。
  
-2017年9月にリリースされた ''JDK9'' からはリリースが毎年3月と9月の定期リリース制に変更され、従来からの長期間サポート制度(LTS)は廃止され、サポートは原則的に次回バージョンまでとなりました。そして、2018年9月にリリースされた''JDK11''からは、有償契約LTS制度が発表されました。この有償契約LTS制度の対象となっているのは、''JDK8'' と ''JDK11'' です。この制度に従い、Oracles JDKの商用利用のサポートについては、Oracle社と有償サポート契約を結ぶ必要があります。詳しくは以下をご覧ください:+2017年9月にリリースされた ''JDK9'' からはリリースが毎年3月と9月の定期リリース制に変更され、従来からの長期間サポート制度(LTS)は廃止され、サポートは原則的に次回バージョンまでとなりました。そして、2018年9月にリリースされた''JDK11''からは、有償契約LTS制度が発表されました。この有償契約LTS制度の対象となっているのは、''JDK8'' と ''JDK11'' です。この制度に従い、Oracle JDKの商用利用のサポートについては、Oracle社と有償サポート契約を結ぶ必要があります。詳しくは以下をご覧ください:
  
   * [[https://www.oracle.com/jp/technical-resources/article/java/ja-topics/jdk-release-model.html|JDKの新しいリリース・モデル および 提供ライセンスについて]] --- Oracle社   * [[https://www.oracle.com/jp/technical-resources/article/java/ja-topics/jdk-release-model.html|JDKの新しいリリース・モデル および 提供ライセンスについて]] --- Oracle社
  
-但し、開発、テスト、プロトタイプ作成、及びデモンストレーションを目的とした非商用、非本番利用のみの利用に関してはこれまで通り無償でLTSリリースが利用できます。+但し、開発、テスト、プロトタイプ作成、及びデモンストレーションを目的とした非商用、非本番利用のみの利用に関してはこれまで通り無償でLTSリリースが利用できます。(Oracle社は、こられの無償でLTSリリースを使える対象を、有償で使用できる「Customers」に対して「ISVs」と呼んでいます。ISV(independent software vendor): パッケージソフトウェアの開発・販売会社の総称である)
  
 ダウンロードサイト: ダウンロードサイト:
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 また、Oracle JDKと同等な機能の提供を無償で受けたい場合は、後述の Oracle OpenJDKが利用できますが、Oracle OpenJDK にはLTSリリースは存在しません。 また、Oracle JDKと同等な機能の提供を無償で受けたい場合は、後述の Oracle OpenJDKが利用できますが、Oracle OpenJDK にはLTSリリースは存在しません。
  
-2018年9月にOracle社が発表した有償契約LTS制度は大きな話題となた。「有償化」にだけに目を向けると、決して歓迎できない印象も受けますが、見方を変えると、無償提供のOpen JDKに、有償のLTS(長期間サポート)が選択できるようになっただけと考えることもできます。いずれにしても Java 利用者としては、選択の時代が来たことに間違いはないと思います。+このように、2018年9月にOracle社が発表した有償契約LTS制度は大きな話題となりました。「有償化」にだけに目を向けると、決して歓迎できない印象も受けますが、見方を変えると、無償提供のOpen JDKに、有償のLTS(長期間サポート)が選択できるようになっただけと考えることもできます。Oracle的に言うと、Javaの「有償化」ではなくて「オープン化」だそうです。いずれにしても Java 利用者としては、選択の時代が来たことに間違いはないと思います。
  
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 ===== OpenJDK ===== ===== OpenJDK =====
  
-OpenJDK(Open Java Development Kit) は、2006年に Sun Microsystems社が始めた Java SEの仕様に基づくJavaのオープンソース実装で、商用利用による制限はありません。OpenJDK は Oracle社をはじめ、他のグループからもリリースされており、Oracle JDKの商用利用の有償化に伴い注目される存在になりました。+OpenJDK(Open Java Development Kit) は、2006年に Sun Microsystems社が始めた Java SEの仕様に基づくJavaのオープンソース実装で[[https://ja.wikipedia.org/wiki/OpenJDK|OpenJDK]] は Oracle社をはじめ、他のグループからもリリースされており、Oracle JDKの商用利用の有償化に伴い注目される存在になりました。
  
 ==== Oracle OpenJDK ==== ==== Oracle OpenJDK ====
  
-Oracle社からリリースされている OpenJDK は Oracle OpenJDK と呼ばれています。JKD11からはOracle OpenJDKは 有償サポートの Oracle JDK と機能的にはほぼ同一のものになっています。但し、そのサポート期間は有償サポートの Oracke JDK とは異なり次のバージョンの公開までです。従って、使い続けるには、こまめにバージョンアップを続ける必要があります。(セキュリティ上、推奨できることではありませんが、バージョンアップしなくても使う事はできます)。現在、Oracle OpenJDK は有償の Oracle JDK と同じく半年毎にバージョンアップされています。+Oracle社からリリースされている OpenJDK は Oracle OpenJDK と呼ばれています。JKD11からはOracle OpenJDKは 有償サポートの Oracle JDK と機能的にはほぼ同一のものになっています。但し、そのサポート期間は有償サポートの Oracke JDK とは異なり次のバージョンの公開までです。従って、使い続けるには、こまめにバージョンアップを続ける必要があります。(セキュリティ上、推奨できることではありませんが、バージョンアップしなくても使う事はできます)。現在、Oracle OpenJDK は Oracle JDK と同じく半年毎にバージョンアップされています。
  
 ダウンロードサイト: ダウンロードサイト:
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   * Amazon Corretto   * Amazon Corretto
  
-Adopt OpenJDK は、コミュニティ主導で運営されているJDKのビルドファームで、IBMやAzul Systemsなどベンダーからサポートされています。主要なOS向けのJDK8(LTS)、JDK11(LTS) 及び最新版のJDK15がリリースされています。尚、2020年6月 Adopt OpenJDKプロジェクトはEclipse Fundation へ合流することが発表されています。+Adopt OpenJDK は、コミュニティ主導で運営されているJDKのビルドファームで、IBMやAzul Systemsなどベンダーからサポートされています。主要なOS向けのJDK8(LTS)、JDK11(LTS) 及び最新版のJDK15がリリースされています。尚、2020年6月 Adopt OpenJDKプロジェクトは[[https://ja.wikipedia.org/wiki/Eclipse_Foundation|Eclipse Fundation]] へ合流することが発表されています。
  
 Amazon Correttoは、AmazonのAWS上で使用できるJDK8(LTS)、JDK11(LTS) 及び最新版のJDK15がリリースされています。また、Linux、Windows、macOSなどのサポートも行われています。 Amazon Correttoは、AmazonのAWS上で使用できるJDK8(LTS)、JDK11(LTS) 及び最新版のJDK15がリリースされています。また、Linux、Windows、macOSなどのサポートも行われています。
java/top.1614062959.txt.gz · 最終更新: 2021/02/23 15:49 by y2sunlight