====== JavaScript ラッパーオブジェクト ======
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ここではJavaScriptの持つ組み込みオブジェクトの中で、特に基本的なラッパーオブジェクトと呼ばれるものについて説明します。
基本データ型には、それぞれに対応したオブジェクトが用意されています。即ち、JavaScriptでは数値、文字列、論理、関数という基本データ型とは別に、オブジェクトとしての Number、String、Boolean、Function があります。これらのオブジェクトは基本データ型を含むのでラッパーオブジェクトと呼ばれなます。
let s = 'Hello, Sato.';
console.log(typeof(s)); // string
s = s.replace('Sato', 'Suzuki');
console.log(typeof(s)); // string
上の例では、s が( replace() メソッドを持っているので)オブジェクトの様に見えますが、実行結果を見ると string 型になっています。これは基本データ型は暗黙的にオブジェクトに変換されることを示しています。
ラッパーオブジェクト( String )を使うと、以下の様になります。
let s = new String('Hello, Sato.');
console.log(typeof(s)); // object
s = s.replace('Sato', 'Suzuki');
console.log(typeof(s)); // string
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