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mariadb:10.4:server-info

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mariadb:10.4:server-info [2019/10/28 10:55]
tanaka [テーブルに関する情報]
mariadb:10.4:server-info [2020/11/20 09:57] (現在)
y2sunlight
行 1: 行 1:
-> **本編は投稿中です。しばらくお待ち下さい。** 
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- 
 ====== MariaDB10.4 サーバ情報の取得 ====== ====== MariaDB10.4 サーバ情報の取得 ======
 +phpMyAdmin 4.9.0.1 (MariaDB 10.4.6)
 +
  --- //[[http://www.y2sunlight.com|y2sunlight]] 2019-10-15//  --- //[[http://www.y2sunlight.com|y2sunlight]] 2019-10-15//
  
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 関連記事 関連記事
-  * [[xampp:7.2|XAMPP7.2のインストール]] 
   * [[mariadb:10.4:phpmyadmin|MariaDB10.4 phpMyAdminの使い方]]   * [[mariadb:10.4:phpmyadmin|MariaDB10.4 phpMyAdminの使い方]]
   * [[mariadb:10.4:mysqli|MariaDB10.4 PHPサンプルプログラム]]   * [[mariadb:10.4:mysqli|MariaDB10.4 PHPサンプルプログラム]]
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   * MariaDB10.4 サーバ情報の取得   * MariaDB10.4 サーバ情報の取得
   * [[mariadb:10.4:transaction|MariaDB10.4 トランザクション]]   * [[mariadb:10.4:transaction|MariaDB10.4 トランザクション]]
 +
 +以下「MySQL」は「MariaDB」に読み替えて下さい。
  
 ---- ----
  
-前のシステム変数の参照と変更ではSHOW VARIABLESを使ってシステム変数を参照しましたが、SHOW文にはこれ以外にもサーバに関するいろいろな情報を提供する形式があります。以下では、トランザクションに関係するストレージエンジン(テーブルタイプ)文字セット関連のサーバ情報を取得してみます。+===== 概要 ===== 
 + 
 +前の [[mariadb:10.4:system-variables|システム変数の参照と変更]] ではSHOW VARIABLESを使ってシステム変数を参照しましたが、SHOW文にはこれ以外にもサーバに関するいろいろな情報を提供する形式があります。以下では、ストレージエンジン(テーブルタイプ)文字セット、データベース、テーブルなどのサーバ情報を取得してみます。
  
 尚、SHOW文については以下を参照して下さい。 尚、SHOW文については以下を参照して下さい。
  
-http://dev.mysql.com/doc/mysql/en/show.html+https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/show.html
  
-ストレージエンジンに関する情報+\\ 
 + 
 +===== ストレージエンジンに関する情報 =====
  
 ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。 ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
行 36: 行 39:
 </file> </file>
  
-実行結果+=== 実行結果 ===
  
 [{{:mariadb:10.4:sqlfile05.png?nolink|}}] [{{:mariadb:10.4:sqlfile05.png?nolink|}}]
  
-SHOW ENGINESはストレージエンジンに関する情報を表示します。この表示から、InnoDBがデフォルトのストレージエンジンである事が分かります。デフォルトのストレージエンジンは、CREATE TABLEで使用されるデフォルトのテーブルタイプです。本編では、サーバオプションファイル(my.ini)のmysqldセクション中でデフォルトのストレージエンジンを指定しています。+SHOW ENGINESはストレージエンジンに関する情報を表示します。この表示から、InnoDBがデフォルトのストレージエンジンである事が分かります。デフォルトのストレージエンジンは、CREATE TABLEで使用されるデフォルトのテーブルタイプです。デフォルトのストレージエンジンは、サーバオプションファイル(my.ini)のmysqldセクション中で変更することができます。
  
-<code ini> +{{fa>file-o}} ''{XAMPP Install Folder}/mysql/bin/my.ini'' 
-default-storage-engine=InnoDB+<code ini my.ini> 
 +[mysqld] 
 +default-storage-engine=Aria
 </code> </code>
  
行 58: 行 63:
 </code> </code>
  
-==== 文字セットに関する情報 ====+\\ 
 + 
 +===== 文字セットに関する情報 =====
  
 ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。 ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
行 70: 行 77:
 </file> </file>
  
-実行結果+=== 実行結果 ===
  
 [{{:mariadb:10.4:sqlfile06.png?nolink|}}] [{{:mariadb:10.4:sqlfile06.png?nolink|}}]
  
-SHOW CHARACTER SETは全ての利用可能な文字セットを表示します。Charsetカラムは文字セット名です。漢字コードを指定するのに特に興味有る文字セット名はutf8/ujis/sjisです。+SHOW CHARACTER SETは全ての利用可能な文字セットを表示します。Charsetカラムは文字セット名です。漢字コードを指定するのに特に興味有る文字セット名はutf8mb4/utf8/ujis/sjisです。
  
 Default collationカラムはデフォルトの照合順序名です。照合順序(collation)とは文字を比較する場合の順序付け規則の事です。各文字セットにはデフォルトの照合順序があります。 Default collationカラムはデフォルトの照合順序名です。照合順序(collation)とは文字を比較する場合の順序付け規則の事です。各文字セットにはデフォルトの照合順序があります。
行 80: 行 87:
 Maxlenカラムは1文字を格納するに要する最大のバイト数を表しています。 Maxlenカラムは1文字を格納するに要する最大のバイト数を表しています。
  
-==== データベースに関する情報 ====+==== UTF8について ==== 
 + 
 +近年、Webプログラミングでは UTF8 を使用することが増えています。UTF8 の文字コードは次の2種類があります。 
 + 
 +  * ''utf8'' --- 文字ごとに最大3バイトを使用しBMP(基本多言語面)のみを含みます。 
 +  * ''utf8mb4'' --- 文字ごとに最大4バイトを使用しBMP(基本多言語面)に加え補助文字をサポートしています。 
 + 
 +utf8は、''utf8mb3''と呼ばれることもあります。utf8mb4の補助文字としては[[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%90%BA%E5%B8%AF%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E3%81%AE%E7%B5%B5%E6%96%87%E5%AD%97|絵文字]]が有名で、au、docomo、SoftBankなどそれぞれの機種によって絵文字がサポートされています。 
 + 
 +UTF8 の代表的な照合順序には、以下のものがあります。 
 + 
 +  * utf8_bin --- バイナリ照合。文字コードが一致した場合のみマッチ。 
 +  * utf8_general_ci --- 大文字・小文字を区別しない(半角同士 及び 全角同士) 
 +  * utf8_unicode_ci --- 大文字・小文字、半角・全角、ひらがな・カタカナ、拗音/促音/濁音/半濁音と清音を区別しない 
 +  * utf8mb4_general_ci --- utf8_general_ci と同じ。 
 +  * utf8mb4_unicode_ci --- utf8_unicode_ci と同じ。 
 + 
 +> ''_bin'' は ''binary''、''_ci'' は ''case insensitive''(大文字・小文字を区別しない) の略として照合順序の名称に使用される接尾語です。 
 + 
 +\\ 
 + 
 +===== データベースに関する情報 =====
  
 ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。 ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
行 93: 行 121:
 </file> </file>
  
-実行結果+=== 実行結果=== 
 [{{:mariadb:10.4:sqlfile07.png?nolink|}}] [{{:mariadb:10.4:sqlfile07.png?nolink|}}]
  
-SHOW CREATE DATABASEはデータベースの作成情報を表示します。上の表示から、データベースtestの文字セットはlatin1で、test_utf8の方はutf8という事が分かります。本例では、test_sjisは以下のSQL文で作成しました。+SHOW CREATE DATABASEはデータベースの作成情報を表示します。上の表示から、データベースtestの文字セットはlatin1で、test_utf8の方はutf8という事が分かります。本例では、test_utf8 は以下のSQL文で作成しました。
  
 <code sql> <code sql>
行 102: 行 131:
 </code> </code>
  
-==== テーブルに関する情報 ====+\\ 
 + 
 +===== テーブルに関する情報 =====
  
 ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。 ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
行 112: 行 143:
 <file sql svinfo4a.sql> <file sql svinfo4a.sql>
 USE test; USE test;
-SET storage_engine = Aria;         #この設定は有効です +SET storage_engine = Aria;         -- この設定は有効です 
-SET character_set_database = sjis; #この設定は無意味です+SET character_set_database = sjis; -- この設定は無意味です
  
 DROP TABLE IF EXISTS syain; DROP TABLE IF EXISTS syain;
行 125: 行 156:
 </file> </file>
  
-実行結果+=== 実行結果 === 
 [{{:mariadb:10.4:sqlfile08.png?nolink|}}] [{{:mariadb:10.4:sqlfile08.png?nolink|}}]
  
行 162: 行 194:
 </file> </file>
  
-実行結果+=== 実行結果 === 
 [{{:mariadb:10.4:sqlfile09.png?nolink|}}] [{{:mariadb:10.4:sqlfile09.png?nolink|}}]
  
-テーブル作成時のオプション(ENGINとDEFAULT CHARSET)は、ストレージエンジンがInnoDB、文字セットがsjisになり、全てデフォルト値が有効になっています。+テーブル作成時のオプション(ENGINとDEFAULT CHARSET)は、ストレージエンジンがInnoDB、文字セットがutf8になり、全てデフォルト値が有効になっています。 
 + 
 +\\
  
mariadb/10.4/server-info.1572227732.txt.gz · 最終更新: 2019/10/28 10:55 by tanaka