— y2sunlight 2020-12-08
関連記事
リンク
Windows ターミナルは、コマンドプロンプト、PowerShell、WSL上のシェルなどの複数のコマンドラインツールを1つに統合した最新のターミナル アプリケーションです。WSLの導入と同時に是非ともインストールしておきたい開発用ツールです。
スタートメニューから[Microsoft Store]を開き、Windows Terminal を検索し、検索結果から [Windows Terminal] を選択します。

■ [入手]ボタンを押して下さい。

■ インストール完了後[起動]を押すと[Windows Terminal] が起動します。

タイトルバーのドロップダウンメニューを開くとインストールされているターミナル一覧が表示されます。

タブに新しいターミナルを開くことは勿論、以下のようにタブを複数のペインに分割することも出来ます。

Windowsターミナルの設定ファイル(settings.json)は、Windowsターミナルの[プルダウンメニュー]から[設定]を選択すると開きます。その時、.json に関連付けされているアプリケーションが起動します。
settings.json は以下の場所に保存されています:
{User Folder}\AppData\Local\Packages\Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe\LocalState\
settings.json のルート部分には、プロファイルの設定に関係なく、ターミナル全体に影響するグローバル設定が定義されています。
{ "$schema": "https://aka.ms/terminal-profiles-schema", "defaultProfile": "{61c54bbd-c2c6-5271-96e7-009a87ff44bf}", // ... }
defaultProfile は新しくタブを開いた時に起動するターミナルアプリケーションを GUID で指定します。上の例は Power Shell が指定されています。
グローバル設定についての詳細は、以下を参照して下さい。
プロファイル固有の設定は、settings.json の profiles.list セクション で行います。また、すべてのプロファイルに共通で適用する場合は profiles.defaults セクションに追加できます。
{ // ... "profiles": { "defaults": { // Put settings here that you want to apply to all profiles. }, "list": [ { // Make changes here to the powershell.exe profile. "guid": "{61c54bbd-c2c6-5271-96e7-009a87ff44bf}", "name": "Windows PowerShell", "commandline": "powershell.exe", "hidden": false }, // ... ] }, // ... }
profiles.list の各要素はターミナルアプリケーションを表し以下のプロパティなどがあります:
guid — ターミナル アプリケーションを表す一意の識別子(GUID)name — ドロップダウン メニューに表示されるプロファイルの名前icon — タブとドロップダウン メニュー内に表示されるアイコンcommandline — 実行可能ファイルの指定(既定値: cmd.exe)startingDirectory — シェルが開始されるディレクトリ(既定値: %USERPROFILE%“)hidden — tureの時プロファイルの一覧に表示されません(既定値: false)プロファイル設定についての詳細は、以下を参照して下さい。
UbuntuなどのLinuxディストリビューションではシェル起動時にホームディレクトリから開始されません。これはシェルが開始されるディレクトリの既定値が %USERPROFILE% になっているからです。これをLinuxユーザのホームディレクトリに変えるには次のようにします。
プロフィール設定に "startingDirectory" を追加します:
{ // 以下は Ubuntu-20.04 の例です "guid": "{07b52e3e-de2c-5db4-bd2d-ba144ed6c273}", "hidden": false, "name": "Ubuntu-20.04", "source": "Windows.Terminal.Wsl", + "startingDirectory": "//wsl$/Ubuntu-20.04/home/user-name" }
または、"commandline" を追加します(~ に注意して下さい):
{ // 以下は Ubuntu-20.04 の例です "guid": "{07b52e3e-de2c-5db4-bd2d-ba144ed6c273}", "hidden": false, "name": "Ubuntu-20.04", "source": "Windows.Terminal.Wsl", + "commandline": "wsl.exe ~ -d Ubuntu-20.04" }
起動時のユーザを変えるには、以下のように "commandline" を追加します:
{ // 以下は Ubuntu-20.04 の例です "guid": "{07b52e3e-de2c-5db4-bd2d-ba144ed6c273}", "hidden": false, "name": "Ubuntu-20.04", "source": "Windows.Terminal.Wsl", + "commandline": "wsl.exe -d CentOS7.6 -u root" }
起動時のシェルを変えるには、以下のように "commandline" を追加します::
{ // 以下は Ubuntu-20.04 の例です "guid": "{07b52e3e-de2c-5db4-bd2d-ba144ed6c273}", "hidden": false, "name": "Ubuntu-20.04", "source": "Windows.Terminal.Wsl", + "commandline": "wsl.exe -d Ubuntu-20.04 sh" }