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mariadb:10.4:server-infoMariaDB10.4 サーバ情報の取得
phpMyAdmin 4.9.0.1 (MariaDB 10.4.6)
— y2sunlight 2019-10-15
関連記事
- MariaDB10.4 サーバ情報の取得
以下「MySQL」は「MariaDB」に読み替えて下さい。
概要
前の システム変数の参照と変更 ではSHOW VARIABLESを使ってシステム変数を参照しましたが、SHOW文にはこれ以外にもサーバに関するいろいろな情報を提供する形式があります。以下では、ストレージエンジン(テーブルタイプ)、文字セット、データベース、テーブルなどのサーバ情報を取得してみます。
尚、SHOW文については以下を参照して下さい。
ストレージエンジンに関する情報
ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
http://localhost/mysql/sqlfile.php?f=svinfo1.sql
- svinfo1.sql
SHOW ENGINES;
実行結果
SHOW ENGINESはストレージエンジンに関する情報を表示します。この表示から、InnoDBがデフォルトのストレージエンジンである事が分かります。デフォルトのストレージエンジンは、CREATE TABLEで使用されるデフォルトのテーブルタイプです。デフォルトのストレージエンジンは、サーバオプションファイル(my.ini)のmysqldセクション中で変更することができます。
{XAMPP Install Folder}/mysql/bin/my.ini
- my.ini
[mysqld] default-storage-engine=Aria
実行時にデフォルトのストレージエンジンを変更するには、システム変数storage_engine を変えます。
SET storage_engine=Aria;
MySQLはマルチストレージエンジンに対応しています。同じデータベースの中に異なったストレージエンジンのテーブルを作成する事ができます。デフォルトのストレージエンジン以外でテーブルを作成するには、CREATE TABLE文のオプション(ENGINEまたはTYPE)で指定します。
CREATE TABLE syain( ・・・ ) ENGINE = Aria;
文字セットに関する情報
ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
http://localhost/mysql/sqlfile.php?f=svinfo2.sql
- svinfo2.sql
SHOW CHARACTER SET;
実行結果
SHOW CHARACTER SETは全ての利用可能な文字セットを表示します。Charsetカラムは文字セット名です。漢字コードを指定するのに特に興味有る文字セット名はutf8mb4/utf8/ujis/sjisです。
Default collationカラムはデフォルトの照合順序名です。照合順序(collation)とは文字を比較する場合の順序付け規則の事です。各文字セットにはデフォルトの照合順序があります。
Maxlenカラムは1文字を格納するに要する最大のバイト数を表しています。
UTF8について
近年、Webプログラミングでは UTF8 を使用することが増えています。UTF8 の文字コードは次の2種類があります。
utf8
— 文字ごとに最大3バイトを使用しBMP(基本多言語面)のみを含みます。utf8mb4
— 文字ごとに最大4バイトを使用しBMP(基本多言語面)に加え補助文字をサポートしています。
utf8は、
utf8mb3
と呼ばれることもあります。utf8mb4の補助文字としては絵文字が有名で、au、docomo、SoftBankなどそれぞれの機種によって絵文字がサポートされています。UTF8 の代表的な照合順序には、以下のものがあります。
- utf8_bin — バイナリ照合。文字コードが一致した場合のみマッチ。
- utf8_general_ci — 大文字・小文字を区別しない(半角同士 及び 全角同士)
- utf8_unicode_ci — 大文字・小文字、半角・全角、ひらがな・カタカナ、拗音/促音/濁音/半濁音と清音を区別しない
- utf8mb4_general_ci — utf8_general_ci と同じ。
- utf8mb4_unicode_ci — utf8_unicode_ci と同じ。
_bin
はbinary
、_ci
はcase insensitive
(大文字・小文字を区別しない) の略として照合順序の名称に使用される接尾語です。
データベースに関する情報
ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
http://localhost/mysql/sqlfile.php?f=svinfo3.sql
- svinfo3.sql
SHOW CREATE DATABASE test; SHOW CREATE DATABASE test_utf8;
実行結果
SHOW CREATE DATABASEはデータベースの作成情報を表示します。上の表示から、データベースtestの文字セットはlatin1で、test_utf8の方はutf8という事が分かります。本例では、test_utf8 は以下のSQL文で作成しました。
CREATE DATABASE test_utf8 DEFAULT CHARACTER SET utf8;
テーブルに関する情報
ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
http://localhost/mysql/sqlfile.php?f=svinfo4a.sql
- svinfo4a.sql
USE test; SET storage_engine = Aria; -- この設定は有効です SET character_set_database = sjis; -- この設定は無意味です DROP TABLE IF EXISTS syain; CREATE TABLE syain ( syain_no INT(10) NOT NULL, syain_name VARCHAR(50), bumon_no INT(10), PRIMARY KEY (syain_no) ); SHOW CREATE TABLE syain;
実行結果
SHOW CREATE TABLEはテーブルの作成情報を表示します。この例題での興味ある情報はテーブル作成時のオプション(ENGINとDEFAULT CHARSET)です。
システム変数storage_engineをAriaに変更しているのでsyainテーブルはAriaで作成されています。storage_engineを変更しなければInnoDBで作成されます。ストレージエンジンの変更はCREATE TABLEのオプションで指定する事もできます。
CREATE TABLE syain( ・・・ ) ENGINE = Aria;
この例では、システム変数character_set_database をsjisに変更していますが、この設定は無意味です。テーブル作成時のデフォルトの文字セットは、データベース(test)の文字セットが使用されます。変更するにはCREATE TABLEのオプションで明示的に指定する必要があります。
CREATE TABLE syain( ・・・ ) DEFAULT CHARACTER SET = sjis;
以下は、utf8を文字セットに利用しているデータベース(test_utf8)を使った実行例です。
ブラウザからサンプルプログラム(sqlfile.php)を実行します。
http://localhost/mysql/sqlfile.php?f=svinfo4b.sql
- svinfo4b.sql
USE test_utf8; DROP TABLE IF EXISTS syain; CREATE TABLE syain ( syain_no INT(10) NOT NULL, syain_name VARCHAR(50), bumon_no INT(10), PRIMARY KEY (syain_no) ); SHOW CREATE TABLE syain;
実行結果
テーブル作成時のオプション(ENGINとDEFAULT CHARSET)は、ストレージエンジンがInnoDB、文字セットがutf8になり、全てデフォルト値が有効になっています。
mariadb/10.4/server-info.txt · 最終更新: 2020/11/20 09:57 by y2sunlight
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